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CASE STUDY #2

イノベーションのための
ビジョン策定と課題解決

研究開発ビジョン策定:
未来の暮らしと住まいを人間起点で考える

LIXIL


Extreme User Interview

「エクストリームユーザー」から
未来社会への示唆を得る

エクストリームユーザーインタビューとは、平均的/一般的ではない属性や行動特性、価値観を持つ生活者に対するインタビューのことを言います。先端的な社会事象や流行、変化の兆しについて本質的な理解を深める目的として実施されることが多くあります。
本プロジェクトでは、未来の暮らしや住まいに関する変化の兆しに対する理解を深める目的で、エクストリームユーザーインタビューを実施しました。例えば、i.labの長年に渡るエクストリームユーザーインタビューの蓄積により築いた独自のネットワークを駆使して、「素人なのに自分で自宅を設計・建築してしまった人」や「Airbnbのスーパーホスト」、「お金はあるのにホームレスの人」などの属性を持つ方々へのインタビューを実施しました。

Social Shift

事業に影響を及ぼす
「社会シフト」(社会の質的変化)を洞察する

未来の暮らしや住まいを洞察するには、人の変化についてミクロな理解を深めていくだけではなく、マクロな観点で社会変化について調査分析することも肝要です。
本プロジェクトでは、LIXILの事業領域外の社会事象でありながらも、未来を見据えた際に大きな影響を及ぼすことになる社会変化を洞察しました。例えば、「自動運転車の開発と普及」や「シャアリングエコノミーの台頭」、「モノがインターネットにつながる(=IoT)」などを抽出し、考察を深めました。

Opportunity Area

未来に顕在化してくるニーズを
先回りして見つける

未来社会の洞察がなされた後は、長期的な視点でLIXILによる製品・サービス・事業開発の可能性を見据え、有望な事業機会の領域を探索しました。
i.labでは、これからの有望な事業機会の領域のことを「機会領域」と呼んでいます。機会領域の検討時には、LIXIL社員の皆さんと共にi.labメンバーのみならず、外部デザイナーやクリエイター、大学教授なども加わり、様々な視点を持ち寄りながら多層的に議論を深めました。よい機会領域とは、例えば、社会変化を契機にユーザーの新しいニーズが出てきそうだったり、先端技術の活用により新しい価値が生み出せそうだったりという、アイデアが生み出される可能性を感じさせるものとなります。
その機会領域の中で生活者の社会シーンを仮想的に描いてみることで、LIXILとして未来にどのような製品・サービス・事業アイデアがあり得るのか、またそれを実現するためにどのような研究分野に注力すべきなのかという議論を行いました。
このように科学技術の未来を考える際にも人間中心の考え方を適用することで、未来に顕在化してくるニーズを考慮し先回りした研究開発ビジョンと戦略を策定することが出来ます。

※プロジェクト内容については機密事項も多いため、
一部実際の内容とは異なる部分もあります。