2022.6.28
Project
プロジェクトプラットフォーム事業「SPIKE」を発表、実証実験を6月から実施
i.labは、イノベーションの始まりを生むプロジェクトプラットフォーム「SPIKE」(スパイク)を新事業として発表し、2022年6月から実証実験を実施します。
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▲ コンセプト
SPIKE(スパイク)とは「始まりを生み出すプロジェクトプラットフォーム」です。
社会に良い変化を生み出したい、イノベーティブなプロジェクトを企画して進めたい。そのような思いを持ったメンバーが会社の垣根を越えて集いワクワクする未来像を洞察・創造し、実現したい未来に向けてプロジェクトが次々に立ち上がっていく。始まりを生み出す、成果物や価値観共有型のR&D活動を行う「出島」のようなプラットフォームです。
短時間で急上昇するスパイクカーブのように、短期間に集中力を高めて一気にアウトプットを噴出する。小さなクサビを打ち込むことで、大きなソーシャルインパクトを生み出す。そのような活動を行なっていきます。
▲ 概要
SPIKEは、マルチクライアント形式で、組織の外に飛び出し未来社会を長期で見据えた創造的な思考と議論に集中できる、理想的なプロジェクトワークの機会を提供します。複数社・多様な専門人材の集合知と、これまでi.labが培ってきた創造的なプロジェクトやワークショップの設計・運営のノウハウを用いて、社内では通常数カ月かかるようなプロジェクトを3~5日間のスピード感で遂行し成果物を出します。
「未来社会の考察」「新事業アイデア創出」「ビジョン/ブランド戦略の設計」など、創造的な成果物が求められる業務に関して幅広いテーマを各回取り扱います。これらのテーマは、長期視点の企業活動において重要度は間違いなく高いものの、社内メンバーだけでは議論が後回しになりがちなものでもあります。
SPIKEでは、毎回の成果物はすべて言語およびビジュアルを用いて冊子化し、参加した各社が自社に持ち帰り社内で共有することが可能です。その成果物を起点として、各社がそれぞれ、中長期の経営計画策定や研究戦略策定、サステナビリティ戦略策定、事業機会探索、新規事業開発、ブランド戦略策定など、思考と議論を進め、幅広く活用することができます。
▲ SPIKEの狙い
組織の中で、前例のない取組みを開始することは、容易ではありません。一方で、すべてのイノベーション は、その前例のない状況から、始まりとなるアイデアや人材が存在したことで発生しています。
とにかく沢山、強さのある「イノベーションの始まり」を作りたい、それがSPIKE構想の原点です。
自社内でのR&Dをつうじたイノベーション、そして近年話題となっている特定他社との協同によるオープンイノベーション、それらに続き、イノベーション・マネジメントの第三形態としてプラットフォーム型の取組みとなるのが「SPIKE」です。
創造的な思考能力は誰もが持っているものですが、残念ながら今の企業組織の中にはそれを十分に発揮できる環境がありません。それを解決するのも大事ではありますが、今回のSPIKEでは、あえてその状況から積極的に脱出し、理想的な思考の場、議論の場を、企業組織の外に生み出します。i.labはその理想的な場をプラットフォームとして運営する役割、そして複数のプロジェクトを設計しマネジメントする役割を担います。
そのプラットフォームでは、組織の垣根を越えて、「始まり」を生み出したい専門人材が集い、理想的な思考・議論のプロセス上で、超短期間だからこそ到達できる高度に研ぎ澄まされた集中力で、まだ世界中の人が目にしていない未来社会像や製品・サービスアイデアを生み出します。
構想と想いを理解し共感していただける組織の皆さまと、まずは実証実験「SPIKE BETA」を一緒に行えることを大変心強く感じています。また、これこそが、イノベーションの始まりとなることを確信しています。
▲ 実証実験について
i.labでは、新事業SPIKEのローンチに先立ち、3日間の実証実験「SPIKE BETA」を2022年の6~7月に実施します。SPIKEの理念に共感してくれた7つの企業、団体から10数名の参加者を迎えての開催です。「3日」で数カ月のプロジェクトに相当する高いクオリティの成果物を生み出すこと、それを慣習やスキルセットの異なる複数の企業・団体で「共同」で実施すること。すべて難易度が高く実験的なことではありますが、SPIKE BETAをつうじて検証していきます。またSPIKE BETAでの成果物はレポートの形で発表することを予定しています。
参加企業・団体(50音順)
- SCSK株式会社
- SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)
- 積水化学工業株式会社
- 全日本空輸株式会社
- 東北大学
- ピジョン株式会社
- 株式会社明治
▲ 実証実験後の予定
実証実験「SPIKE beta」終了後は、そこで創出された成果物をもとにレポートを作成し、「未来社会の考察」に関する情報発信をしていきます。また実証実験の結果を検証し、正式サービスを開始いたします。正式サービスでは、年間6回程度の実施を目指しています。「未来社会の考察」「新事業アイデア創出」「ビジョン/ブランド戦略の設計」など、「両利きの経営」で重要性が提唱されている探索業務に関連する幅広いテーマを各回で取り扱っていきます。